アルピーヌA110 GT-C Aerokit
新型アルピーヌA110にカスタムの本命、ドライカーボン製GT-Cエアロキットが登場です。アルピーヌA110は大変美しいデザインですが旧型オマージュとしているため、意匠面からは近代的な空力パーツを排除した設計となっています。なお、このことは車体下部(フロア)でダウンフォースを得る設計とメーカーは公表しています。しかし、実走行ではフロントを中心としたリフト感が有るのも事実です。特にミドルレンジ以上の領域ではダウンフォース不足となることからアンダーフロア流速の向上と物理抵抗でのダウンフォース増加を目的とたエアロキットの設計を行いました。FSW(フジスピードウェイ)での120LAP実走評価テストも実施。最高速を犠牲にせず100Rでのアンダーステア解消に大きく貢献、1.5秒/LAPの向上が実現します。プロレーシングドライバー谷口信輝氏や山野哲也氏からも高い評価を受ける当社のGT-Cエアロキットは、アルピーヌA110の基本性能をより向上させることをお約束いたします。
高精度3Dデジタルスキャニング
アルピーヌA110 GT-Cエアロキットは、3Dスキャニングによるデジタルエンジニアリングにて設計が行われます。組付け公差などを踏まえ、確実な環境で設計が行えるデジタルエンジニアリングとしております。業界ではプロフェッショナルに愛好家が多いATOSシリーズスキャナーを使用。近年は簡易的で安価な3Dスキャナーが数多く出回っていますが、当社が使用する3Dスキャナーは自動車メーカーの製品開発でも使用される高性能スキャナーを使用しています。それにより設計の前提となる車両状態を高精度にスキャニングします。
フルデジタル造形
スキャニングの次はエアロパーツのデジタルモデリングを行います。モデリングにはRhinoceroseとGeomagic
Freeformを使用。デジタルモデリングの前提は当然ながらフリースケッチですが、フリースケッチのイメージを最大限実現するためにこれらのソフトウェアを使用します。
RhinoceroseとGeomagic Freeformでは実車とほぼ同様のイメージを得られることから迷うことなくデータ作成を行うことが可能です。この工程で最も大切なのはデザイナーとエンジニアがいかに製品イメージを共有できるかという事に尽きます。
試作ウレタンモデルの作成
デジタルモデリングが完了後、HEIANマシニングセンタ(5軸加工機)にてウレタン型ので試作を行い実車でのクリアランス・フィッティング確認やデザインを含めた様々な角度からの確認等を行い細部の調整を行います。
その後、データ微修正をおこない成形型の作成に進みます。この微修正が製品製造時に大きな影響を及ぼすことから、時間をかけるポイントともなります。
量産用の成形型作成
ウレタンモデルでのフィッティング調整が完了したら、製品用の成形型の製作です。ドライカーボンオートクレーブ成形では真空成形時に加圧・加熱する為、FRPやウェットカーボン(フェイクカーボン)製作とは異なる特殊な型専用の石膏(アルティーボード)やCFRP型(ドライカーボン)で製作します。安価なFRP樹脂型で成形する製造会社も見受けられますが、オートクレーブ投入時に熱歪みが発生し寸法ずれが起こることから当社では樹脂型での製作は行いません。なお、成形型の出来が量産品の良し悪しを決定するので形状や目的、生産予定数などを勘案して適切な材料と工法(主にCFRP型やパールボード型)にてオス型→メス型を製作していきます。成形型が出来上がれば商品の製作に入ります。
オートクレーブでの製品成形
炭素繊維と樹脂の複合材【プリプレグ】と呼ばれるシート状のドライカーボン製品の元となる炭素繊維複合材をISO7クラスのクリーンルームで成形型に積層します。なお、炭素繊維複合材は三菱ケミカル製を使用。その後、JFEメカニカル社製オートクレーブで真空吸引を行いながら加熱・加圧を5時間以上行います。また、フロントスポイラーなどは分割成形を行う為、一つの商品に対して複数回の焼き上げを行います。同時に成形品の中から空洞(ボイド)を取り除くのも目的です。非常に手間がかかりますが、これらにより高密度・高強度かつ超軽量の製品を造ることが可能となります。基本的に航空機メーカーや自動車メーカー、レーシングコンストラクターなどのドライカーボンパーツも同工程にて製作されています。
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フォトギャラリー
当社が設計する新型アルピーヌA110 GT-Cエアロキットは車両重量を犠牲にせず、必要な強度を得る目的からF1を始めとするフォーミュラやGTカー、航空機等で使用されるドライカーボン(CFRP・オートクレーブ成型)にて日本国内で製作されます。
明け透けに言うならば、SUPER GT(GT500)コンストラクター車両製作工場にてGT500車両カウリングと同一行程にて製造されます。
巷に出回るカーボンルックやウェットカーボン・インフュージョンカーボンと異なり、本物のドライカーボンはフロントスポイラー単体を小指で持ち上げられるほど軽量ながら高剛性を実現し必要なダウンフォースを得ることが可能となります。
国内では自動車アフターパーツとしてのドライカーボンがまだまだ流通していないことから、フェイクカーボンを本物のカーボンと勘違いされている方が相当数いるのも事実です。
実際にFRP製品の表層面のみカーボン柄のクロスを張り付けたウェットカーボン品をカーボンファイバーという表現で販売する悪質な事業者も見受けられます。
TECH PERFORMがお届けする本物のドライカーボンエアロパーツをぜひ、感じてください。
※追記
アルピーヌA110エアロ付きモデルが発表されました。
ダウンフォース不足をメーカーが認めた形でエアロパッケージ車両が登場することになりました。
当社製品を安心してご使用いただける材料の一つだと考えております。