サーキットユーザーが必ず直面するA110の触媒破損。
以前のブログでも触れたようにA110の触媒は搭載位置やパイプレイアウトがとにかく悪いため、通常の車両よりも触媒に負荷がかかりやすいのは事実です。特に2020年以降のGPF付きモデルでは破損が多い印象を受けます。
どうにかなりませんか?とのお問合せも多いことから修理をお受けすることにしました。
どのように運用するかは現在検討中ですが、少しでもサーキットユーザーさんの力になれればいいなと考えています。
なお、触媒破損が発生した場合は以下のような症状が現れます。
- パワーがでない。
- 高負荷/高回転時に吹け上りが悪い。
- ブーストが掛からない。(正常値より低い)
- チェックランプが点灯する。(スパナマークとエンジンマーク点灯/GPF浄化システム警告※)
プライベーターの方がもっとも簡単かつ確実に触媒内部の状態を確認するには、触媒中心部のO2センサーを取り外しファイバースコープで内部を点検するのが簡単です。触媒入口から触媒中心部がもっともひどく破損するためです。
診断機にて各センサー出力で判断する事でも出来ますが、シンプルかつ確実に確認するには触媒の中を直接見るという方法が良いですね。
※似たような症状でミッションオイル温度上昇によるフェールセーフ介入の場合もあります。
※GPF浄化システム警告ランプは2020年以降のモデルに搭載