2022年12月8日、アルピーヌA110低圧燃料ポンプ(インタンクユニット)のリコールが届け出されました。前回同様、熱害による破損の恐れから対策品へ交換を行うという内容です。
ちなみにインタンクユニットというのは燃料ポンプが格納されている樹脂ケースASSYの事を指しています。
具体的にどのような変更が行われたかは公表されないので憶測になりますが、インペラー射出成形条件の最適化や材料、寸法の見直しを行ったと考えられます。
そこで複数頂いているお問合せがこちらです。
【燃料ポンプのリコールが出たのでクーリングパーツを購入しなくても平気ですか?】というお問合せです。
お答えとしては【燃料ポンプ破損に関わらずクーリングパーツは有効】と考えます。
そもそも来年の夏にならないと対策結果は出ないですがクーリングパーツが必要と考える理由は、今回のリコールが破損原因の熱源を隔離するのではなく、燃料ポンプ側で対策を行っているという事です。本来は熱害を受ける要因を排除するのがベストと考えますが、リコール対応時の作業性や対策コストを考えると燃料ポンプ側で対策するというのもわからなくはありません。
当社ではリコール対応に追加して、そもそもの熱源を取り除くべきだと考えています。
なぜなら、燃料温度の上昇はポンプ交換では防げないからです。
燃料温度上昇はポンプダメージやエンジン出力低下、チャコールキャニスターの早期機能低下を招くなど良いことは何もありません。
車両コンディションを長期にわたって良好に維持することを目的とするならば、クーリングパーツは引き続き有効な手段となりえるでしょう。
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